最新の乳房撮影装置(マンモグラフィ装置)を導入しました

情報発信元: 診療技術部 放射線室
最終更新日:2021年6月7日(月曜日) 15時23分 コンテンツID:2-5-204-2400

乳房X線撮影(マンモグラフィ)とは

令和2年11月、当院に最新のマンモグラフィ装置が導入されました。従来の装置と比較して被ばく線量が少なくなり、病変の検出率が上がるなど、これまで以上に有効な画像診断が行えるようになりました。



★装置の特徴 FPD(フラットパネルディテクター)と呼ばれる感度の高い検出器を用いたマンモグラファフィ装置で、今までの装置よりも少ないX線の量で、撮影ができるようになりました。

3D(トモシンセシス機能)を搭載した装置で、病変の検出率の向上が期待できます。





♦3D(トモシンセシス)機能について♦

角度を変化させて撮影しデータを収集することで、1mmごとの断面像の作成が出きる機能です。

    





通常のマンモグラフィ装置(2D)

厚みのある乳房で、中身(乳腺・脂肪・病変など)がすべて重なっている。          

               

『がん』があっても隠れてしまっている可能性がある。

           


               

     

              【3D画像】


3D撮影をすることで、今まで(2D画像)重なり合ってわからなかったものが見えるようになったり、重なって病変に見えていたものが正常であると分かるようになる。



 トモシンセシス(3D)撮影をすることで良性・悪性の鑑別など病変の情報量が増加します。





※3D撮影では、2D撮影と比べて乳房を圧迫(抑えている)時間が20秒ほど長くなります。

★乳房を押さえる際にも痛みを和らげる優しい設計となっていますので、安心して受診してください。

★撮影は女性技師が担当します。

★X線を使用する検査です。妊娠中・妊娠している可能性のある方はスタッフに申し出てください。



当院では皆さまに安心してマンモグラフィ検査を受けていただくために、3つの認定を受けています

施設認定(マンモグラフィ検査をするに当たって適した装置である)

認定医師(マンモグラフィを読影するのに十分な知識を持っている)

認定技師(マンモグラフィを撮影するのに十分な技術を持っている)




        

♦お知らせ♦

・乳腺専門外来:月曜(午後)要予約 澤崎医師

・人間ドック、南砺市乳がん検診 受付中!

人間ドックTEL:0763-53-0001(お電話は14時〜17時にお願いします)





 

【マンモグラフィを受けられる患者さまへ】

 

□撮影時には上半身裸になっていただくため、専用の検査衣に着替えていただきます。

□マンモグラフィは微細な粒子も写る写真です。着替えの際には更衣室にあるナップで制汗剤やパウダーを拭き取っていただくようお願いいたします。

□メガネやネックレスは外していただきます。また撮影部位にエレキバンや湿布、絆創膏などがある場合は、診断に支障をきたしますので外していただきます。

髪の毛が写り込んでしまうこともありますので、長い髪の方はまとめてください

ペースメーカ装着の方、豊胸手術を受けられている方は撮影前に担当技師にお知らせください。

□乳房を圧迫して撮影しますが、我慢できない痛みの場合はお申し付けください。

□妊娠中またはその可能性のある方は必ず検査前に主治医または放射線技師にご相談ください。

□撮影時間は15分〜20分程度です。撮影後、画像の確認のため少々お待ちいただきます。

  

その他、ご不明な点がございましたら放射線技師にお尋ねください。

 



【マンモグラフィQ&A】

 

??なぜ圧迫するの??

マンモグラフィといえば、おっぱいを強く押さえる印象があると思います。

 その理由はいくつかあります!!

 ・ボケを少なくしコントラストを良くすることで診断しやすい画像にする。

 ・乳房全体を広く描出し、病変を発見しやすくする。

 乳房厚を薄くして被ばく線量を低減する。

以上の目的のため、撮影時に圧迫させていただきますが、どうしても痛みが強い場合は遠慮なく担当技師にお申し付けください。

 

??いつ受けたら痛みが少ない??

乳房を圧迫することによる痛みは人によって様々です。また、同じ人でもマンモグラフィを受ける時期によって痛みの感じ方に違いがあります。

乳腺は女性ホルモンの影響を受けており、排卵後から月経が始まる頃までは乳房が硬くなったり痛みを感じやすくなります。

月経開始後1週間〜10日の間は乳房が柔らかい時期であり、比較的痛みが少ないといわれています。

 

??なぜ両方撮影するの??

撮影した左右の写真を比較して、左右で異なるところはないか見比べることで、腫瘤(白い影)や石灰化(白い砂のようなもの)、乳腺の乱れを発見することができます。

 

??マンモグラフィですべての乳がんが見つけられる??

乳がんによってはマンモグラフィで発見しにくいものもあります。また、人によってはマンモグラフィでは乳がんが発見しにくい乳房の方もいます。

当院では超音波検査を追加することもできますので、ご希望の場合はその旨をお伝えください。

 

 


診療技術部 放射線室

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