X線CT検査

情報発信元: 診療技術部 放射線室
最終更新日:2018年11月29日(木曜日) 17時17分 コンテンツID:2-5-204-535

X線CT装置を更新しました。

 当院では、平成23年12月より64列クラスで最新鋭のCT装置と画像処理を行うコンピュータが導入され、稼動を開始しています。 
  CT装置【東芝社製 Aquillion CXL Edition】
  画像処理装置【ザイオ社製 ワークステーション】


新CT装置(CT室全景)

画像1:心臓(冠動脈)CT

画像2:冠動脈のみ

CT装置とは?】 

 コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略で、人体に360度の方向からX線を照射し、透過したX線の吸収差をコンピュータで、処理することで、臓器の輪切り像や立体的な3D画像を作成することができます。





CT装置の紹介と特徴】

 当院では、検出器が64列あるMulti Detecter rowCT(MDCT)に更新されました。この装置は、厚さ0.5mmの検出器を64列装備し、128枚の画像を撮影することができます。また、広範囲を短時間で、撮影することも可能となるうえ、被ばく低減を実現しています。

 更新により、心臓・大腸・広範囲の血管など、多岐にわたる検査で、威力を発揮し、3大成人病(心臓病・がん・脳血管疾患)の早期発見に貢献しています。撮影された画像データは解析用のコンピュータで、処理することで、解析結果の表示・3D立体表示・いろいろな断面像を構築して、患者様への診断などに貢献しています。





CT装置で撮影された画像の紹介】

『心臓CT

 心臓カテーテル検査に代わり、胸痛を訴える人の心臓疾患の検査として注目されています。CT装置による心臓検査は心臓カテーテル検査と違い、外来で短時間に行え、身体的負担も比較的少ない検査です。

 心臓を栄養する血管(冠動脈)や心臓の機能を検査します。狭心症や心筋梗塞の診断や治療後の経過観察に有効です。

 ☆撮影された画像⇒画像1・2をご覧ください。

 

 

『血管系』

 (頭頚部)

 脳梗塞やくも膜下出血など、脳血管の病気はマヒなどの後遺症を残すことも多く、経過が悪いと言われています。病気が発症する前に血管の状態を確認し、早期発見・治療することが大事です。新CTでは、これまでよりもさらに細かい血管の撮影が可能になり、診断能が向上しています。頭頚部を一度に撮影し、頚部血管の狭窄(狭くなること)/頭部血管の未破裂動脈瘤や狭窄などの観察が容易になります。

  ☆撮影された画像⇒画像3をご覧ください。

 

(下肢)

 下肢全体の血管が撮影可能になります。下肢の血管が狭窄(狭くなること)をおこしたり、閉塞(詰まってしまうこと)をおこしたりし、血液の流れが悪くなる閉塞性動脈硬化症などの診断に大変有効です。閉塞性動脈硬化症の主な症状は、下肢の冷感やしびれ・歩行時の痛みなどです。

 ☆撮影された画像⇒画像4をご覧ください。

 

  また、3D表示することで、病状・治療方針などの説明の際に病気の位置や形が大変分りやすくなります。


CT検査を受けられる患者様へ】 

□撮影部位にもよりますが、検査時間は5分〜15分かかります。

 詳しい検査内容や時間については、当日検査担当技師が説明いたします。

□腹部・骨盤の検査では、検査予定の前の食事(午前の検査であれば朝食・午後の検査であれば昼食)を摂らずに来院してください。お茶・水は普段通り飲んでいただいて構いません。

牛乳・コーヒー・ヨーグルトは避けてください。

食前・食後に定期的にお薬を内服されている方は、医師にご相談ください。

   詳しくは事前にお渡ししますパンフレットをご覧ください。

 

□撮影する部位に金属類(ヘアピン・ネックレス・ピアス・エレキバン・ホック・ファスナーなど)がある場合は、撮影の妨げとなりますので、はずしていただきます。

□撮影中に体を動かすときれいな画像が得られなくなり、診断に影響しますので、撮影中は動かないようにお願いいたします。

□妊娠中またはその可能性のある方は必ず検査前に主治医または担当技師にご相談ください。

 

その他、ご不明な点がございましたら担当技師にお尋ねください。



画像3:頭頚部血管画像

画像4:下肢動脈画像

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