生理機能検査

情報発信元: 診療技術部 検査室
最終更新日:2010年9月16日(木曜日) 10時09分 コンテンツID:2-5-205-237

@心電図検査
心電図は、心臓の筋肉が収縮するごとに発生する微量の活動電流の変化を図形に記録するものです。
心電図検査は、この電気的な変化から、心臓の働きを調べる検査法の一つです。

Aその他の心電図検査
1)負荷心電図
心臓に一定の運動を負荷して心電図を調べ、心筋虚血(心筋への酸素供給の不足状態)が見られるかどうかを判定する検査法です。狭心症など虚血性心臓病の診断に広く用いられます。
2)ホルター心電図
不整脈や狭心症はいつおこるかわからないため、短時間の心電図検査では、異常発見できないことが多いです。そこで、患者さんに小さな心電図記録計を携帯していただき、24時間の心電図を持続的に記録して、後日、これをコンピューターで解析して診断するのがホルター心電図です。

B肺機能検査
空気を肺に出し入れする換気機能を調べる検査です。
スパイロメーターという装置で検査をします。鼻孔から息がもれないように鼻をクリップでつまみ、装置に接続されている呼吸計のパイプをくわえて、思いきり息を吹き込みます。

C聴力検査
聴力検査は、外耳から耳小骨までの間に原因がある伝音難聴や、内耳から脳までの間に原因がある感音難聴の有無を調べる検査です。なお、内耳の異常の有無を調べるため、骨伝導検査が行われることもあります。

D脳波検査
脳は、その活動にともなって、非常に微弱な電流を流し続けており、その微細な電位差は、頭部の表皮上でたえず変化しています。
頭部に電極を付け、その電流を導きだして増幅器にかけ、波形として記録するのが脳波検査です。
脳の機能的変化をとらえたもので、脳血管障害やてんかんなど、脳の異常が疑われるときに行われます。

E骨密度検査<超音波法>
おもに、骨粗しょう症を診断する検査です。
超音波を発信すると、骨の部分で伝わる速度や強さが変わることを利用して、骨量を測定する方法です。
かかとの骨で測定します。

F神経伝道速度
手足の神経に電気刺激を与えて、その刺激が神経を伝わる速度を測定します。伝わる速度が遅いと、末梢神経に障害があることがわかります。

G血圧脈波(ABI)
動脈の硬さの程度(血管年齢)や動脈の詰まりの程度をみる検査です。

*@〜F 小学館『病院の検査がわかる 検査の手引き』より一部引用


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