日本磁気共鳴医学会大会は、MRIに特化した学会で、診療放射線技師や放射線科診断医が集まり、最新技術や研究を共有する場です。
シンポジウムでは『進化する4D-Flow MRIの世界』をテーマに、AI技術により脳脊髄液や血管内血流の動態を画像化する手法の研究について紹介されました。解析時間やソフトウェア導入などのコスト面の課題も指摘されましたが、動きのある物体を撮影する技術は今後重要になるかもしれません。
また、例年行われているシンポジウム『MRI雑学王クイズ』では、MRI撮影時の稼動音から撮影手法を推測する問題が出題されるなど、MRIに関する様々な知識が要求されました。MRI愛好者が集う本学会ならではの催しであり、参加者の知識向上にもつながると感じました。
一般演題のディスカッションでは、技師目線と医師目線の意見は必ずしも一致しないという場面に遭遇しました。技師が検査の際にこだわるポイントが診断に寄与するかどうか、画像を読影する医師とのコミュニケーションの重要性を再確認しました。
放射線室
↑姫路城