一般撮影について
最終更新日:2024年5月31日(金曜日) 15時13分 コンテンツID:2-5-204-2782
放射線の一種であるX線を照射し、人体の内部の写真を撮影する検査です。人体は、骨・筋肉・軟部組織・脂肪・空気などで構成されており、それぞれX線吸収率が異なります。人体を透過したX線量の違いを白黒の濃淡で表現することで、画像が得られます。
また、肺や腸管ガスの観察、骨折や脱臼などの異常の有無を調べます。骨と骨をつなぐ軟骨の損傷や、関節の変形・炎症の診断にも使用します。
【当院の一般撮影装置の紹介】
当院ではFPD(フラットパネルディテクタ)システムが稼働しています。FPDは撮影から数秒で画像が表示されるため、短時間で検査を行えます。また、従来のシステムに比べて効率よくX線を検出できるため、低被ばくで高画質な画像を得られます。
【長尺撮影装置】
2021年に、FPDシステムを用いた長尺撮影装置を導入しました。長尺撮影装置は「全ての背骨」や「腰から足まで」のような広い範囲を一度に撮影する際に使用します。従来では1回の撮影あたり15分ほどを要していましたが、現在では十数秒で撮影できるようになりました。
【一般撮影の検査例】
○胸部
心臓や肺の状態を診断するために撮影します。
肺を広く撮影するために息を吸った状態で撮影します。
○腹部
肝臓や腎臓などの臓器や腸管ガスの状態を知ることができます。
また、尿管結石や腹水などの疾患のほか、腰椎や骨盤の変形などが見つかる場合もあります。
腹部を広く撮影するために、息を吐いた状態で撮影します。
○骨格系
骨折や脱臼、関節の変形のほか、骨腫瘍等の病気を診断するために撮影します。
より診断しやすくするために、多方向から撮影する場合があります。
また、撮影する部位によっては息止めをお願いする場合もあります。
【一般撮影を受けられる方へ】
・撮影部位に金属類(ネックレス、ピアス、ブラジャー、入れ歯、エレキバンなど)、ボタン、湿布薬、衣服のファスナー等があると、診断に影響を及ぼす可能性があります。撮影部位によって、取り外しや脱衣等をお願いしますので、撮影する技師の指示に従ってください。
衣服のプリントや刺繍等が写ってしまうこともあります。検査着をご用意しておりますが、可能な限り装飾の少ない衣服でご来院ください。
・お子様などの撮影の際には、同行された方に付き添いをお願いする場合がありますので、ご協力をお願いします。
・妊娠中またはその可能性がある方は必ず、検査前に主治医または放射線技師にご相談ください。
その他、ご不明な点がございましたら、放射線技師にお尋ねください。