X線CT検査
最終更新日:2024年5月31日(金曜日) 15時14分 コンテンツID:2-5-204-2784
X線CT装置を更新しました
当院では、令和6年1月よりGE Healthcare社製256列 Revolution CT が稼動しています。
ワークステーション 【AW】 【Ziostation REVOLAS】
![]() X線CT装置 GE Healthcare社製256列 Revolution |
【CT装置の紹介と特徴】
本装置では、新たなCT撮影法である『異なる2つのエネルギー』を用いて撮影することができ、従来のCT検査では診断が難しかった所見の診断能力向上に期待ができます。検査する際に入る穴の大きさが広くなり、肘が真っ直ぐに伸ばせない方でも軽く肘を曲げた状態で検査が可能となりました。
また、1回転で撮影できる距離が3.2cmから16cmと広範囲になり、息を止める時間(撮影時間)が大幅に短くなりました。最短で頭と心臓は1秒、胸から腹部まで4秒で撮影することができます。短時間で撮影できることで、息を止めることが難しい方でも息が止まった状態に近い画像を提供することができます。
さらに、人工知能(AI)の技術を応用した画像再構成処理を備えており、従来よりも低被ばくで検査ができます。
【画像紹介】
『 立体(VR)画像・任意断面(MPR)画像 』
画像を解析処理し立体(VR)画像や任意断面(MPR)で画像提供が可能です。手術支援や説明する際にわかりやすいものになっています。
⇒ 画像1をご覧下さい
画像1: VR画像(左) MPR断面画像(右)
『 心臓(冠動脈)CT 』
心電図を取りながら心臓の撮影を行う造影CT検査で、主に心臓を栄養する血管である冠動脈や心機能を調べます。心臓カテーテル検査と違い、体内に器具を入れたり体を切開したりする必要がないため、体の負担も少なく短時間で検査が可能です。狭心症や心筋梗塞の診断や治療後の経過観察に有効です。
⇒ 画像2をご覧下さい
画像2:心臓(冠動脈) VR画像(左) MIP画像(右)
『 Dual-Energy CT 』
異なる2つのエネルギーで撮影する方法で、従来では診断や評価が難しかった病変の抽出も可能となりました。
骨挫傷の抽出(圧迫骨折) ⇒ 画像3をご覧下さい
血管内に注入した造影剤の流れを画像化することができ、血栓評価などの視覚的評価に優れています。
⇒ 画像4をご覧下さい
画像3:腰椎矢状断面 骨画像(左) カラーマップ画像(右)
画像4:肺灌流カラーマップ画像 冠状断面(左) 体軸断面(右)
【CT検査を受けられる患者様へ】
□撮影部位にもよりますが、検査時間は5分〜30分かかります。
□詳しい検査内容や時間については、当日検査担当技師が説明いたします。
□腹部・骨盤の検査では、検査予定の前の食事(午前であれば朝食・午後の検査であれば昼食)を摂らずに来院してください。お茶・水は普段通り飲んでいただいて構いません。
□食前・食後に定期的にお薬を内服されている方は医師にご相談ください。
詳しくは事前にお渡ししますパンッフレットをご覧下さい。
□撮影する部位に金属類(ヘアピン・ネックレス・ピアス・エレキバン・ホック・ファスナーなど)がある場合は、撮影の妨げとなりますので、外していただきます。
□撮影中に体を動かすときれいな画像が得られなくなり、診断に影響しますので、撮影中は動かないようにお願いいたします。
□妊娠中またはその可能性のある方は、必ず検査前に主治医または担当技師にご相談ください。
その他、ご不明な点がございましたら担当技師にお尋ねください。